「2012年5月場所で初日から10連敗した時に始めたもの」(後援会関係者)だという。自分が撒いた塩に足を滑らせて取組に敗れたこともあるのはご愛嬌か。
立ち合い直前、右手を口に当てて「ホオッ!」と奇声をあげていたのは前頭12枚目の琴勇輝だ。一昨年3月場所の力士会で、横綱・白鵬から「犬じゃないんだから」と注意を受けた。当時、同じような声をあげていた千代鳳(現・十両)は白鵬の指摘を受けて自粛。
「それでも琴勇輝は続けていたのですが、昨年5月場所の前に審判部から“所作が乱れている。目に余る”と注意され、封印せざるを得なくなった。その後は、最後の塩を取りに行く時に、両手首をグルグル回す仕草をするようになった。どこまでが許されるのかの線引きは微妙です」(協会関係者)
※週刊ポスト2017年6月2日号