冒頭の富士キメラ総研は、2022年にコンデジ、一眼カメラともに1000万台の世界市場を下回り、それぞれ950万台(うち日本は153万台)、806万台(うち日本は100万台)まで落ち込むと予測している。
「一般消費者向けのカメラ市場が今後どうなっていくかは、10年ほどの間に決まると言われています。まだデジカメ需要が期待できる新興国でもスマホ普及のスピードのほうが速いので、世界的な販売台数が厳しいことに変わりはありません。
ただ、コンデジや一眼レフはスマホと競合するエントリーモデルから、ハイエンドユーザー層をターゲットにした高級製品に絞られていくとすれば、市場もどこかで下げ止まると思います」(前出・宇仁菅調査員)
ここ数年、スマホに装着する専用カメラレンズもラインアップを増やしているが、「単体カメラはマニア向け」という時代がすぐそこまで迫っている。