■有給休暇の消化率が50%以下
病院や求人サイトによっては「初年度の有給休暇数は〇日、消化率は×%」と明記されている。そこで消化率が50%以下なら要注意だ。
「休みは多くても、有給休暇が取れない病院は多い。消化率が高い病院は看護師が余裕を持って働ける病院といえます。平均の消化率が50%以下の病院だと思うように休みが取れず、看護師が疲弊している可能性が高い」(同前)
■募集が「経験者限定」
ベテラン看護師が揃っていれば安心できるように思えるが、必ずしもそうはならない。
「募集を経験者に限る病院は、新人を育てる余裕がないことが多い。そのため、実際に働いているのは経験者でも、その病院で、十分に教育や研修などを受けられなかった看護師たちです。慣れるまでに時間がかかるので余裕がなくなっていることが多い」(32歳看護師)
■「看護師教育が充実」と謳っている
「教育」を謳っても、その時間が業務時間内に設けられていないケースがある。「その場合、看護師たちは夜勤の休憩中に勉強を強いられたり、持ち帰って課題をやらなければいけなかったりする。『教育が充実』というセールスポイントだからといって安心するのは禁物です」(前出・宮子氏)
※週刊ポスト2017年6月2日号