劣悪な労働環境にある病院では、医療ミスのリスクも高い。オーバーワークを強いる「ブラック病院」は患者としてもかかるのを避けたい。医療関係者ではなくても、ブラック病院かいなかを判断する材料として、まずは病院にかかる前に目を通しておきたいものがある。それは看護師の求人サイトだ。
現役看護師で作家の宮子あずさ氏がいう。
「看護師は転職が非常に多い。勤め先の病院の待遇が悪ければ転職を考えます。そのため求人サイトは必要不可欠で、労働環境を示す細かいデータがたくさん明示されているのです」
つまり患者も求人状況を知れば、ブラック病院を見分ける判断材料を手に入れることができるということだ。
■休日の日数が「1か月で8日」以上あるか
実情として、看護師は医師と同じく残業を強いられることが多い。そのため、表向きの「規定労働時間」だけでは職場の実態は見えてこない。そこで判断材料となるのが「休日数」だ。
「休日数が1か月で8日未満だと看護師の疲れが取れにくいので注意が必要です」(同前)