ちなみに富士通内部にも当然、三田会はある。三田会の主な会合には、毎年10月に慶應日吉キャンパスで開催される「慶應連合三田会大会」があるが、ビジネスの中心地・銀座でも三田会のメンバーが盛んに出入りする交流の場がある。
交詢ビルには、慶應OB中心の会員制組織・交詢社のサロンがある。同じ銀座には、やはり慶應OBを対象にした会員制クラブハウス「ブルー・レッド・アンド・ブルー」もあり、軽食からフルコース料理、ピアノの生演奏もある。
「慶應の三色旗の色を名前にかけています。そうした交流の場からビジネスにつなげることができます」(岩井氏)
日比谷にある帝国ホテルの地下にはその名も「東京三田倶楽部」があり、ここを利用できるのは、年間6万円の会費を支払っている慶應卒業生だけだ(ビジター制度あり)。ランチやディナーが利用できるほか、月に1度のペースで各界の著名人を招いての講演会なども開催している。その気になれば、いつでも同窓生と交流できる環境が整っているのだ。
※週刊ポスト2017年6月23日号