ネット上ではいきなりの罵り合いに見えたが、機関紙では今年に入って非難合戦が白熱していた。1月28日付の公明新聞は、共産党を「私立高校無償化」の実績を横取りしようとする“ハイエナ”と呼び、〈狡猾なアピールをした〉と批判。負けじと共産党は赤旗(5月16日付)で、〈公明党による「共産党の『実績横取り』」攻撃は、制度拡充の経過と事実に照らせば“ウソ”〉と反撃した。
こうした対立が都議選で先鋭化。告示後は公明新聞(2017年6月27日付)が選挙のQ&A記事で築地市場移転問題について、〈Q:共産は「移転中止」を訴えているが?〉〈A:たとえ議席を伸ばしても不可能〉と切り捨てれば、同日付の赤旗は、中野区の浦野さとみ候補の選挙運動を報じた記事で、〈公明は共産党攻撃をエスカレートさせ、「浦野落とし」の作戦で浮上を狙っています〉と批判したのだ。
※週刊ポスト2017年7月14日号