(1)1日4000歩+中強度の運動5分以上→うつ病や寝たきりを予防
(2)1日5000歩+中強度の運動7.5分以上→認知症、心疾患、脳卒中を予防
(3)1日7000歩+中強度の運動15分以上→がん、動脈硬化、骨粗鬆症を予防
(4)1日8000歩+中強度の運動20分以上→高血圧症、糖尿病を予防
つまり〈1日8000歩+中強度の運動20分〉が健康長寿をもたらすという結果が得られたのだ。青柳氏はこの水準を「黄金律」と呼んでいる。
◆ゴルフでは「カートに乗れ」
健康長寿の大きなカギとなる「中強度の運動」とは具体的にどの程度のものを指すのか。
運動強度を表わす単位に「メッツ(METs)」がある。寝転がって安静にしている状態の酸素消費量を1メッツとして、その何倍のエネルギーを消費するかを示す運動強度の尺度だ。
・低強度(1~2メッツ)……軽い家事、散歩、ゲートボールなど
・中強度(3~5メッツ)……やや重い家事、速歩き、山歩きなど
・高強度(6メッツ以上)……テニス、ジョギング、水泳など
といった分類になる。青柳氏がその重要性を説くのは中強度の「速歩き」だ。