国内

恐怖のヒアリ、毒に敏感な人は数%程度 冷静な対処を

「ヒアリの毒に敏感な人は数%」と専門家

《ヒアリ、怖いです、政府の完璧な対応を国民は望んでいます》(市川海老蔵)
《恐るべし、ヒアリ!》(鈴木亮平)

 と屈強な男たちがこぞってブログでヒヤリとしている相手は、南米原産で強い毒を持つ「ヒアリ」。6月中旬に国内で初めて神戸港で見つかると、名古屋港でもその姿を確認。7月に入ると大阪港で繁殖の恐れがある「女王アリ」の死骸が見つかり、7日には東京港の大井埠頭でも100匹以上が、10日には愛知の内陸部でも発見された。

 まさかウチの庭にも…と心配になっている人も多いのではないか。ヒアリはアメリカで多数の死者を出しているとされ、「殺人アリ」とも呼ばれて恐れられている。昆虫に詳しい琉球大学農学部の辻和希教授が解説する。

「色は赤茶色。体の大きさがバラバラで体長2.5~6.5mmとさまざまなことが特徴です。噛むのではなく、お尻にある蜂のような針で刺します。かなり痛いです。ヒアリという名前は『刺されると火がついたように痛い』という意味でつけられました」

 しかも、ただ「痛い」だけではない。

「刺されると毒のせいで傷口に小さな水ぶくれができ、周囲が赤く腫れます。痛みはその日のうちにおさまりますが、翌日には水ぶくれの中が膿んで、痒みは1週間から1か月ほど続くことがあります。

 さらにいちばん怖いのはアレルギーです。刺されたあと数分から数十分で、動悸、全身のじんましん、血圧低下、意識昏倒などのアナフィラキシーショックを起こす可能性があります」(辻さん)

 ヒアリが好むのはうっそうとした森の中よりも、意外にも日当たりがよく、開けた場所だ。芝生、道路脇の草地、公園の花壇、畑など身近な場所に巣を作る。

 そのため、都会で暮らす場合も気をつけなければならないが、とくに子供とお年寄りは注意が必要だ。

 蟻塚は大きなもので高さが50㎝くらいになり一見、砂山のように見えるため、子供が遊びで登ったり崩したりして、中から這い出してきたアリの大群に刺されてしまうことがアメリカではよくあるそうだ。

関連記事

トピックス

三原じゅん子氏に浮上した暴力団関係者との交遊疑惑(写真/共同通信社)
《党内からも退陣要求噴出》窮地の石破首相が恐れる閣僚スキャンダル 三原じゅん子・こども政策担当相に暴力団関係者との“交遊疑惑”発覚
週刊ポスト
ツアーに本格復帰しているものの…(左から小林夢果、川崎春花、阿部未悠/時事通信フォト)
《トリプルボギー不倫》川崎春花、小林夢果、阿部未悠のプロ3人にゴルフの成績で “明暗” 「禊を済ませた川崎が苦戦しているのに…」の声も
週刊ポスト
兄・輝星と仕草も容貌も瓜二つの吉田大輝
金足農業・吉田大輝「甲子園で優勝して、兄・輝星を超えたい」決意 顔も仕草も瓜二つだが、「まるで違う」と父が明かす2人の性格
週刊ポスト
山本アナは2016年にTBSに入局。現在は『報道特集』のメインキャスターを務める(TBSホームページより)
【「報道特集」での発言を直撃取材】TBS山本恵里伽アナが見せた“異変” 記者の間では「神対応の人」と話題
NEWSポストセブン
解散を発表したTOKIO(HPより)
「城島さん、松岡さんと協力関係は続けていきたいと思います」福島県庁「TOKIO課」担当者が明かした“現状”と届いたエール
NEWSポストセブン
映画『国宝』で梨園の妻を演じた寺島しのぶ(52)
《無言の再投稿》寺島しのぶ、SNSで2回シェアした「画像」に込められた歌舞伎役者である息子・尾上眞秀への“覚悟”
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《ベビー服は男の子のものでは?》眞子さん、夫・小室圭さんと貫く“極秘育児”  母・佳代さんの「ラブコール」も届かず…帰国が実現しない可能性も
NEWSポストセブン
吉沢亮演じる喜久雄と横浜流星演じる俊介が剣幕な表情で向かい合うシーンも…(インスタグラムより)
“憑依型俳優”吉沢亮主演の映画『国宝』が大ヒット、噂される新たな「オファー」とは《乗り越えた泥酔事件》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“半日で1000人以上と関係を持った”美女インフルエンサー(26)がイギリスの公共放送で番組出演「口をすぼめて、吸う」過激ビジュアル
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の宮城野親方に相撲協会はどう動くか(八角理事長/時事通信フォト)
八角理事長体制の相撲協会に「70歳定年制」導入の動き 年寄名跡は「105」しかないため人件費増にはならない特殊事情 一方で現役力士が協会に残ることが困難になる懸念も
NEWSポストセブン
「池田温泉旅館 たち川」の部屋風呂に「温泉偽装疑惑」。左はHPより(現在は削除済み)、右は従業員提供
「水道水にカップ5杯の重曹を入れてグルグル…」岐阜県・池田温泉「高級旅館」の部屋風呂に“温泉偽装”疑惑 ヌルヌルと評判のお湯の真実は…“夜逃げ”オーナーは直撃に「誰からのリークなの? それ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
「週刊ポスト」本日発売! 三原じゅん子「暴力団ゴルフコンペ」写真ほか
NEWSポストセブン