私は生長の家の支援を受けて参院議員になった人間ですが、こうした支援団体とのつながりが弱まってきているのは、必ずしも団体の側が引いているからだけではない。議員の側がその団体の面倒を見ることを恐れているからでもある。常に「自分は関係ない」と逃げることを考えている。これは政治家の度量の問題です。だから、安易に公明に頼ることになるのです。
政治にはお金がかかります。政策を通すにはお金が必要なこともある。極論ですが、もらってはいけないお金とわかりながらもらい、バレたときにはどう身を処すかを考えながら、その矛盾を抱えて政治をやるくらいの覚悟が政治家には必要です。下村(博文元文科相)の会見(加計学園からの闇献金疑惑を否定)を見ていたら分かるでしょう。そういう覚悟をもつ政治家が本当にいなくなりました。
※週刊ポスト2017年7月21・28日号