外出する際に、日焼け止めクリームで紫外線対策をする人も多いだろう。最近は男性用の日焼け止めクリームも多く販売されている。しかしこれはあくまで紫外線対策であって、熱中症対策としては何ら意味を持たない。日光による体温上昇を防ぐことはできないからだ。秋津氏が薦めるのは「腹巻き」だ。
「エアコンに当たったり、冷たい飲み物を飲み過ぎることで、夏の胃腸は冷え切った状態にあることが多い。胃腸の冷えは交感神経に作用し免疫力を低下させます。腹巻きなどでお腹だけは温める工夫をしてほしい」
夏場には必ず着用を喚起される「帽子」。しかし前にしかつばのない野球帽と、麦わら帽子では暑さ対策としての効果がまるで変わってくる。冷却シートの使い方同様、額を冷やすよりも首筋を冷やすほうが冷却効果は大きいからだ。
※週刊ポスト2017年8月11日号