「稀勢の里の復活や、新大関・高安の活躍が注目された名古屋場所も、結局は白鵬の独り舞台で幕を閉じた。4横綱時代は長く続かないとはいわれますが、4人の中で今後も生き残るのは白鵬だけで、近い将来には白鵬の“一人横綱時代”が再び来るのではないか。それくらい今場所は白鵬の強さが際立った」(協会関係者)

 2020年東京五輪で一人横綱として土俵入りをし、それを花道に引退して白鵬部屋を立ち上げ、いきなり一大勢力を背景に大きな発言力を手にする──そんな青写真があるのだろうか。

 今、力士としての白鵬の前に残された記録は、「双葉山の69連勝」を除けば、北の湖が持つ「横綱在位63場所」(白鵬は現在60場所)と、区切りとなる「幕内通算1000勝」(同956勝)くらいで達成は時間の問題だ。

※週刊ポスト2017年8月11日号

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