いくら強硬な反対があっても、靖國神社は民間の宗教法人であり、最終的な決定権を持つのは徳川宮司だ。実際、1978年10月にA級戦犯ら14人を合祀したのも、当時の松平永芳宮司の独断だった。だから我々は、できる限り合祀の判断を下しやすい環境を作ることで、宮司の背中を押すつもりだ。
【PROFILE】亀井静香●1936年、広島県生まれ。東京大学経済学部卒業。1962年警察庁入庁、1977年退官。1979年、衆院初当選、運輸大臣、建設大臣を歴任。2005年国民新党を結党。2009年、国務大臣金融・郵政改革担当に就任。現在無所属。近著に『「YES」と言わせる日本』(石原慎太郎氏との共著/小学館刊)、『亀井静香天下御免!』(岸川真著/河出書房新社刊)など多数。
取材■池田道大
※SAPIO2017年9月号