まずは心肺蘇生法(BLS)の手順マニュアル(日本蘇生協議会が公表しているガイドライン2015に基づく応急手当『心肺蘇生の手順』)を頭に入れることから始める。手順を何度も復唱しながら覚えるだけで、緊急事態にパニックにならず落ち着いて対応できるのだという。
「マニュアルを頭に入れたら、次に家の近くの消防署などで行っている講習会に参加してみてください。講習会では人形を使った人工呼吸の練習や、胸骨圧迫法が学べます。また心肺停止の救世主『AED』の使い方も教えてもらいましょう」
AEDは、電気ショックによって正しい心臓のリズムを取り戻す自動体外式除細動器。1度も使ったことがない人でも使えるように、すべて音声や画像で指示を与えてくれる。
「AEDは、2004年より医療従事者でない一般市民(バイスタンダー)が使用できるようになりました。最近では、空港や駅など人が多く集まるところを中心に設置されています。それだけ一刻も早く心肺蘇生を行うことが重要だということ。普段からAEDの設置場所を確認しておくことも重要です」
AEDの設置場所は、各市町村や日本救急医療財団などのホームページの「全国AEDマップ」で知ることができる。事前にチェックしておきたい。
※女性セブン2017年9月7日号