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落雷時の花火大会「何も今日みたいな日に出かけずとも…」

オバ記者が落雷時の安易なお出かけに警鐘

 女性セブンの名物還暦記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の様々なニュースに物申す! 今回は「身の危険」に関するニュースにスポットを当てます。

 * * *
 いきなりの私事だけど、父親(81才)が腕を複雑骨折した。あじさいで有名な神社に見物に行って小石につまずいたんだって。

「間が悪かったんだ。しゃんめな(仕方ないだろ)」と軽い事故のように言うけど、左腕はコルセットで固められ動かない。

 それで、「近所だけ」とはいえ片手運転をしただと? 思わず「何かあってからじゃ遅いんだからな」と大きな声を出すと、向こうも「今まで大丈夫だったんだ」とけんか腰だ。

 両親が住んでいるのは車がないと身動きが取れない田舎町。結局は「無事でありますように」と神頼みよ。そんな思いで見送った家族がどれだけいたか。

 この夏はいつになく「北アルプス」「遭難」のテレビニュースが多い気がして調べてみると、最悪だった昨年に次ぐ遭難件数なんだってね。

 昨年の60才以上の遭難者は全体の51%。死亡、行方不明者が最も多いのは60代で101人、次いで70代が76人。

 その原因は、平地でも多い「転倒」で、その結果、「滑落」。北アルプスは難所の多いところで、ここで滑落すると数百m落下してしまうそう。

 だけど、そんなことは“山のベテラン”は百も承知。バブル期に24時間戦った気力、体力はまだまだあると信じてチャレンジする。その結果、多くの人が無事帰宅する中、数人が事故に遭う。

 人の運命とはそういうものかもしれないけど、ときどき、「何も今日みたいな日に出かけなくても」と思うことがあるんだわ。

 たとえば都心で2時間に1000発も落雷のあった夜の花火大会とか。中学生のとき、目と鼻の先に雷が落ちたのを見た私は、雷が鳴ったらすぐ帰る。「命が惜しくないのかっ」と濡れた浴衣で走り回る若者をつい罵っちゃった。

 そんな私も海外旅行に行くと決めると、「テロ」という二文字は頭ん中から消えるんだよね。理由は「今まで大丈夫だったから」。

 老化? いやいや私に限って…。

※女性セブン2017年9月14日号

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