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高濃度フッ素の歯みがき剤が解禁、歯のセルフケアのポイント

フッ素は長く口の中に残しておくこと(写真/アフロ)

 予防歯科に欠かせないのは“歯みがき”。みがき方やみがくタイミングも大切だが、今最も注目されているのが、今年3月に解禁された1500ppmという高濃度フッ素入り歯みがき剤だ。その効用と上手な使い方を紹介する。

 歯科医による予防用のケアを行うとともに、併せて重要なのが毎日のセルフケアだ。その時に必要なアイテムが“フッ素”である。歯科医院でも、歯の表面に医療用高濃度フッ素を塗布して虫歯予防をする。

 日本の歯みがき剤にもフッ素(フッ化物)は含まれていたが、これまでは1000ppmが最大値だった。しかし、今年3月に約1500ppmの高濃度タイプの販売が承認・解禁された。

 これを使わない手はないと、ライオン歯科衛生研究所の関谷恵里香さんはこうすすめる。

「フッ素には、細菌による酸の産出を抑制する効果や再石灰化の促進、歯質強化という3つの働きがあります。いずれも虫歯予防に重要な働きで、フッ素濃度が500ppm上がるごとに約6%虫歯予防に効果が出るというデータがあります。ですから、6才以上のかたは毎日使う歯みがき剤に、できるだけフッ素濃度の高いものを選びましょう」

 さらにフッ素入り歯みがき剤の使用により、詰め物が劣化して虫歯になる“歯冠部虫歯”での予防効果が41%アップ。歯茎が下がって象牙質が露出し、歯根部が虫歯になる“根面虫歯”では、予防効果が61%もアップすると報告されている。

 歯みがき剤の使用量は、年齢で異なる。適量の歯みがき剤を使うことも大切だ。また、フッ素は口の中になるべく長い時間残しておいた方が効果的なので、歯みがき後のうがいは1回程度で充分だということも覚えておこう。

 高濃度フッ素を使った正しいブラッシングで自分の歯を長く守ろう!

※女性セブン2017年9月21日号

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