芸能

倉本聰 もしも恋をするなら「相手はうんと年下の若い子」

倉本聰氏が「目指すはヌーボー!」

 往年の大スターが集まった昼ドラ『やすらぎの郷』(毎週月~金曜昼12時半~、テレビ朝日系)がクライマックスを迎える。脚本を手掛けた倉本聰さんは、こう話す。

「『やすらぎの郷』には、ぼく自身の実体験もたくさん入れていますよ。ナスの呪い揚げ(第21話)は演劇界で密かに行われていた儀式で、腹が立つやつがいると今でもエイッと串刺しにして、ジュウッと揚げる。姫たちはしょうがじょうゆで食べましたが、にんにくを入れてもおいしい(笑い)」

 ドラマでは年の差カップルの恋の行方も注目だ。菊村栄(石坂浩二、76才)は60才下のアザミ(清野菜名・22才)と、マロ(ミッキー・カーチス・79才)は46才下の伸子(常盤貴子・45才)と、さらに最近の放送では、約25才差の路子(五月みどり・77才)と中里(加藤久雅・52才)のロマンスも浮上している。

「あれはひとつの憧れです。もしぼくが恋をしていたら、相手は同年代の女性だと考えるでしょう? とんでもない。うんと年下の若い子と恋をします。まだ平成モノには手をつけていないので、目指すはヌーボー! だって若い時よりも、正直ぼくは今のほうがずっとモテますもん。

 栄やマロの恋は男のロマンでも、栄の孫の梢(山本舞香・19才)が年の離れたおじさんに惚れて、男の離婚のために『お金ちょうだい』と遺産をねだる場面(第116話)は、『世の中とはこういうもんだぞ』という理不尽さを描いています。孫は大真面目に援助を頼み、おじいちゃんはそれに対して激怒する。本人たちは真剣なんだけど、端から見たら、笑っちゃいますよね。

『かわいい孫になら、おじいちゃん1500万円を用立てるよ。で、何に使うの?』と聞いたら、『男のため』と返され、『えっ!?』と栄が呆然となる。そこが喜劇としておもしろいところなんですが、せっかく書いても演出家も役者もそこをなかなか出してくれない。台本が狙う笑いをことごとく外してくれる(笑い)」(倉本さん)

撮影/矢口和也

※女性セブン2017年9月28日号

関連記事

トピックス

「夢みる光源氏」展を鑑賞される愛子さま
【9割賛成の調査結果も】女性天皇についての議論は膠着状態 結婚に関して身動きが取れない愛子さまが卒論に選んだ「生涯未婚の内親王」
女性セブン
勝負強さは健在のDeNA筒香嘉智(時事通信フォト)
DeNA筒香嘉智、日本復帰で即大活躍のウラにチームメイトの“粋な計らい” 主砲・牧秀悟が音頭を取った「チャラい歓迎」
週刊ポスト
『虎に翼』の公式Xより
ドラマ通が選ぶ「最高の弁護士ドラマ」ランキング 圧倒的1位は『リーガル・ハイ』、キャラクターの濃さも話の密度も圧倒的
女性セブン
羽生結弦のライバルであるチェンが衝撃論文
《羽生結弦の永遠のライバル》ネイサン・チェンが衝撃の卒業論文 題材は羽生と同じくフィギュアスケートでも視点は正反対
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
撮影前には清掃員に“弟子入り”。終了後には太鼓判を押されたという(時事通信フォト)
《役所広司主演『PERFECT DAYS』でも注目》渋谷区が開催する「公衆トイレツアー」が人気、“おもてなし文化の象徴”と見立て企画が始まる
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン