巨人では古くから「鍼治療」を巡るトラブルが多い。江川卓氏は1987年の引退会見で、「野球生命を絶たれることを覚悟で打ってはいけない右肩のツボに鍼を打ち続けた」と発言。その後、鍼灸師の団体から「そんな危険なツボはない」と反論される騒ぎになった。
1996年には、槙原寛己氏が肺気胸で入院。球団トレーナーの施術する電気鍼が原因だったとして、球団が謝罪した。
「球団が“選手の名誉のために”と公表した点で槙原さんと澤村のケースはよく似ているが、槙原さんはトレーナーを庇うため決して自分から表沙汰にはしなかった。むしろ鍼を“言い訳”にした江川さんに重ねられている」(同前)
澤村は投手生命のみならず、チーム内の信頼という面でも大きな岐路に立たされている。
※週刊ポスト2017年9月29日号