ちなみに1987~1989年生まれでは、高卒109人のうち22人が4年以内に引退している。同級生だった大学進学組がプロ入りする前に、2割がプロの舞台を去っているのだ。
「高卒か、大卒か」というテーマを語る時、2006年夏の甲子園決勝で死闘を演じた早実の斎藤佑樹と駒大苫小牧・田中将大がよく引き合いに出される。早大を経てプロ入りしたものの、日本ハムで満足のいく成績を残せない斎藤と、楽天を経て今やヤンキースのエースとして活躍する田中の明暗が際立つからだ。しかしそれはデータ上ではあくまで「レアケース」なのだ。
※週刊ポスト2017年9月29日号