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2017.10.14 07:00  週刊ポスト

甲子園球場の土を守るプロ集団「一人前になるのに最低10年」

トラクターでグラウンドを均等にならす

 日本一の球場はどこか──。野球好きが集まる酒の席でこんな話題が出たら、侃々諤々の議論がなされ、さぞ盛り上がるだろう。そして必ず、誰かの口からこんな一言が飛び出すはずだ。

「それは甲子園だ。阪神園芸の技術は素晴らしい」

 球界で随一の知名度を誇るグラウンドキーパー集団、阪神園芸。阪神甲子園球場のコンディションを厳密に管理し、「水はけが良い」「日本一イレギュラーバウンドが少ない」と言われる理想的な環境を作り出しているプロたちだ。その知られざる仕事内容に迫った。

「理想は白球がよく見えて、硬すぎず、柔らかすぎない。それで水はけがよければ満点です。僕らが整備したグラウンドで、イレギュラーバウンドがあってはならないんです」

 そう熱弁するのは、阪神園芸・甲子園施設部長の金沢健児氏。キーパーたちが黙々と整備を続けるグラウンドに、厳しい視線を送り続ける。

 阪神園芸は阪急阪神東宝グループに属する総合緑化事業会社だ。都市や公園などの緑化活動に加え、主な事業として阪神甲子園球場の管理を行なっている。球界ではその技術の高さは有名で、例えば2016年には、楽天のホーム球場に技術指導のため1年間、阪神園芸のスタッフが常駐したほどだ。

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