国内

衆院選 眼光鋭い愛妻家といい声の党首に萌えるオバ記者

オバ記者が萌える連合の神津里季生会長(HPより)

 女性セブンの名物還暦記者“オバ記者”こと野原広子が、世の中の様々な事象に自由な意見を投げかける。今回は、衆議院戦況がテーマ。

 * * *
「よその火事とケンカは大きいほど面白い」と江戸っ子ははやしたそうだけど、今回の衆院選挙は早い段階で気が抜けちゃった。

 小池都知事が党首討論に出てきても話半分。彼女が「しがらみのない政治」を口にするたび、「そんな人がいるかい」と。

 でも連日、ニュースを見ているうちに、大量の票を握っているふたりの実力者に心を動かされたんだわ。

 ひとりは連合(日本労働組合総連合会)の神津里季生会長。いやもう、一瞬で胸をわしづかみにされたね。新党を立ち上げた小池百合子さんも枝野幸男さんも会いに行ったと報じられたときのテレビカメラをにらみつけた(ように見えた)眼光の鋭さといったら…。

 怖くて美しくて、全国の686万人の労働組合員のトップに立つ人はこうでなくちゃ! あわててネットで調べたら、私より1才年上の61才だって。

 週刊誌に書いたエッセイを読むと、「かみさん」とペットの話は何度も出てくるけど、カラオケ、ゴルフ、お酒の話は一切なし。

「地位と名誉と男前。全部そろっててモテないはずがない上に愛妻家。うわあ、たまんないねぇ」と、“神津萌え”しているのは私だけじゃないと思うよ。

 もうひとりは公明党の山口那津男代表(65才)。あまりの声のよさにテレビににじり寄ったもんね。「フランク永井の『おまえに』『有楽町で逢いましょう』『君恋し』などが持ち歌」らしいけど、私はその抑揚のつけ方、口調から“落語好き”と見たね。

 激高しない、当てこすりを言わないところもステキ。しかも、わが郷里の茨城県人。政治なんて野暮な話は置いておいて、目を閉じて彼の声に身をまかせてみたいなぁ。落語会やらないかな、とすっかり山口党首ファンよ。

 というわけで、いつも以上に政治番組は見ているけど、どの党に、誰に、投票するかは決められないんだよね。「北」の恐ろしさから逃れたいだけなのになあ。

※女性セブン2017年11月2日号

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