国内

2020年秋 75歳年金繰り下げ、増税、「五輪不況」へ

東京五輪後はお先真っ暗か

 国民が選挙で政治の在り方に審判を下すことができなくなれば、政治家は「有権者など恐くない」とタカをくくって権力の腐敗は一層進み、そのしわ寄せは国民生活を直撃する。

 国民負担増ラッシュは早速来年4月にやって来る。まず年金の「75歳選択支給」導入の可能性だ。

 総選挙中にその準備が進められた。安倍政権が年末に閣議決定する高齢化社会対策大綱改定に向けた有識者会議の報告書案で「(年金の)繰り下げを70歳以降も可能とする」という提案がなされたのだ。これは本誌・週刊ポストが「高齢者を死ぬまで働かせて年金を払わない仕組みをつくろうとしている」と報じてきた年金改悪がいよいよ実行段階に進むことを意味している。

 さらに同じ4月には厚労省の医療と介護の〈トリプル計画・ダブル改定〉(*注)がスタートする。

【*注/来年4月に始まる厚労省の「第7次医療計画」「第3期医療費適正化計画」「第7期介護保険事業計画」と「診療報酬改定」「介護報酬改定」を示す】

 社会保険労務士の稲毛由佳氏は「高齢者の病院・介護施設からの追い出しが始まる」と狙いを指摘する。

「日本は病院の病床数が多く、待機者が多い特別養護老人ホームなど介護施設の代わりに入院している高齢者が増えている。政府はこのままでは医療費、介護保険の費用がどんどん膨らんでいくため、病床数を抑制し、高齢者をできるだけ退院させ、自宅で療養させるシステムに転換をはかろうとしています」

関連記事

トピックス

被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
1980年にフジテレビに入社した山村美智さんが新人時代を振り返る
元フジテレビ・山村美智さんが振り返る新人アナウンサー社員時代 「雨」と「飴」の発音で苦労、同期には黒岩祐治・神奈川県知事も
週刊ポスト
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
【視聴率『愛の不時着』超え】韓国で大ヒット『涙の女王』 余命宣告、記憶喪失、復讐など“韓国ドラマの王道”のオンパレード、 華やかな衣装にも注目
【視聴率『愛の不時着』超え】韓国で大ヒット『涙の女王』 余命宣告、記憶喪失、復讐など“韓国ドラマの王道”のオンパレード、 華やかな衣装にも注目
女性セブン
公式X(旧Twitter)アカウントを開設した氷川きよし(インスタグラムより)
《再始動》事務所独立の氷川きよしが公式Xアカウントを開設 芸名は継続の裏で手放した「過去」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン
タイトルを狙うライバルたちが続々登場(共同通信社)
藤井聡太八冠に闘志を燃やす同世代棋士たちの包囲網 「大泣きさせた因縁の同級生」「宣戦布告した最年少プロ棋士」…“逆襲”に沸く将棋界
女性セブン