研究グループは他のがんについても調査を進めており、将来的には8~10種類のがんを判別できる見通しだ。国の承認を得て2019年度の実用化を目指す。そうなれば、日本のがん診断は飛躍的に進化する。
「実用化すれば、わずかな血液でがんを診断できるので、負担の大きな胃カメラや直腸診などの検査を抑制し、体の負担を軽減できてコストも抑えられる。何よりも、他の検査では把握できないがんリスクを早期に発見できる可能性がある。将来的には、がん検診や通常の健康診断に組み入れることも想定しています」(千葉県がんセンター研究所所長の永瀬浩喜氏)
※週刊ポスト2017年11月17日号