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角居勝彦調教師 ラストの直線でどこを通るか

角居勝彦調教師が競馬の極意を語る

 秋のGIシーズン真っ只中。毎週のようにビッグレースが行なわれている。「さあ、最後の直線」というアナウンスにはいつも胸が躍る。数々の名馬を世に送り出した調教師・角居勝彦氏による週刊ポストでの連載「競馬はもっともっと面白い 感性の法則」から、直線でどこを通るのがよいのかについて考察する。

 * * *
 ラストの直線勝負での、鮮やかな差し切りは競馬の醍醐味でもあります。その際、「大外強襲」とか「猛烈な勢いで外から飛んできた」とか、スポットライトの多くは外側の馬に当たる。

 たしかに「大内強襲」とはいわないし、内側から複数の差し馬が前を行く馬に襲いかかるという印象も少ない。アナウンスでも「ドドドっと内側から馬群が迫る」なんて聞いたことがない。「内側で粘った」とか、1頭だけ「内からスルスルとよく伸びた」くらいでしょうか。やはり外側のほうに豪快なイメージが強いようです。

 内側の馬場は荒れ気味で、外のほうが伸びるとよくいわれます。しかし昔とは違って馬場のメンテナンスがいいので、良馬場ならば内と外の差はそれほど大きくはないはずです。

 外に出すメリットはなんでしょう。ジョッキーが追いやすい。内側の馬混みにいると、前の馬のムチが目の前に飛んできて怯むこともある。それを嫌う馬ならば、外に出したいところです。馬混みからビュッと飛び出せるタイプの馬ならば、なおさら外がいい。

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