そもそも滝アナの大抜てきは、日本テレビの“次世代スター女子アナ育成戦略”と言えます。
現在、女性アナウンサーの顔を毎日見られるバラエティーは『ヒルナンデス!』のみであり、露出量として圧倒的に有利。さらに同番組は、グルメ、街歩き、旅などの楽しげなロケが多く、笑顔を見せやすいなど、好感度や親近感が上がりやすいのです。
周囲の共演者たちも万全。芸人、バラドル、モデルなどをそろえた曜日替わりのレギュラーは男女ともトップクラスの話術を持つほか、プレッシャーを軽減するために同期の梅澤廉アナを添えるなど、徹底したリスクヘッジが見られます。
極めつけは、着任直後に『笑ってコラえて!』『深イイ話』(日本テレビ系)へ単独出演させたこと。特に前者の人気企画「朝までハシゴの旅」に、メインゲストとして出演させたことが、“スター女子アナ育成戦略”の最たるところでしょう。
しかも滝アナは、大雨に見舞われながらも、ゴスペルシンガーから猟師まで計35人にインタビューしたほか、「どこで男性と出会えるのか」と恋愛相談したり、『ヒルナンデス!』のテーマ曲を歌ったり、たった一人でロケを盛り上げていました。なかでも視聴者を笑わせたのは、ハイボールなどのお酒7杯を豪快に飲んだあとの「(滝菜月は)“ハイボールの子”だって覚えてもらえたら」というトボけたアピール。すかさず「“『ヒルナンデス!』の子”でしょ!」と突っ込まれていました。
この「誰からも突っ込まれる」のが滝アナの魅力。キョトンとした表情、大きめのリアクション、無意識のボケ、ムチャ振りに応えるガッツなど、視聴者が気軽に突っ込める要素を持ち合わせているのです。
すでに先輩アナや共演者から親しみを込めて「ナッツ」と呼ばれている愛されキャラですが、1年後には日本中の人々から愛されるアナウンサーになっているかもしれません。
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