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2017.11.27 07:00 週刊ポスト
遺伝子の違いに応じた“やるべきスポーツ”を助言する時代に

清宮幸太郎の父親はラグビー名選手
遺伝子を解析することは人生に影響を及ぼす。というのも、アスリートの子であれば、その子も親の身体能力を遺伝するかもしれず、それが人生に大きな影響を与えることもあるからだ。
早稲田実業野球部の清宮幸太郎選手は、父親がラグビーの有名選手で、母親が大学のゴルフ部で主将を務めていたというアスリート夫婦から生まれた。ロンドン五輪の重量挙げで銀メダルを獲得した三宅宏実選手も、父親は五輪重量挙げメダリストだ。三宅選手は中3までピアノに熱中し、競技開始は決して早くはなかったが、メダリストにまで登り詰めた。
スポーツ界にはこうした例は非常に多い。筋肉研究の第一人者で、東京大学大学院教授の石井直方氏はこういう。
「筋肉や運動能力と遺伝子は深くかかわっていると考えられます。筋肉関連の遺伝子は、筋肉の付き方にかかわるものや質にかかわるものなど複数あって、生まれつきトレーニングの効果が現われやすい人や筋肉が付きづらい人など一人一人に個人差があります。その個人差の一つの要因は、遺伝によるものと言えます。
野球やゴルフなどのセンスも、遺伝の影響は強いでしょう。たとえば質の良い動きを獲得しやすい神経系を持っているとか、学習する能力に長けているといったことです」
運動能力や筋力の遺伝が、両親のどちらから色濃く受け継がれるかは未知数だが、両親ともにアスリートだと生活環境も含めて有利だという。
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