国際情報

52歳男 サイトで出会った女性に整形費用貢ぐも逃げられ裁判

女心は儚い(写真:アフロ)

 同情の余地はある。そのうち日本でも同じような事件が起こるかもしれない。中国の情勢に詳しい拓殖大学海外事情研究所教授の富坂聰氏がレポートする。

 * * *
 高高度迎撃ミサイルシステム・サードの配備をめぐり中韓関係が冷え込んだことで、いまや中国の観光客は韓国から足が遠のいているといわれる。だが、その政治的な要因の陰に隠れてささやかれているのが、多くの中国人女性が韓国で受けた整形手術に不満を持っているという理由である。

 そんな中国人の事情を反映してか、大きな注目を浴びたのが、以下の記事だ。

〈ダイエットのためガールフレンドに15万元を貢いだものの、美しく変身した彼女はサッサと他の男と結婚してしまう〉(『現代快報』2017年11月14日)

 15万元といえば、日本円で約247万5000円という大金である。簡単に諦められる金額ではない。

 被害者の男性は、女から手を切られると早速、韓国で使った脂肪吸引などダイエットの費用を算出し、地元・南通市の中級人民法院(裁判所)に訴え出たという話だ。

 ただ、これは多くの読者がイメージするような若いカップルではない。被害者の男性の年齢は52歳、三人の子供の父親なのだ。要するに、アッシー君やメッシー君ではないということだ。

 もともとこの男性は妻と三人の子供と暮らしていたのだが、三人の子を育てる苦労の中で妻が他界してしまう。男性が女性と知り合うのは、子供がみな大きくなって巣立ち、家の中がガランとしてしまうというタイミングであったという。

 男性は、インターネットのお見合いサイトを通じて女と知り合ったというから結婚詐欺をイメージするが、それもそうではないらしい。二人の間には婚約はもちろん結婚の約束さえもなかったという。

 そういうわけで判決は男性の主張を退ける内容だったという。男性は当然のように控訴したが、それでも女性から15万元をとりたてるのはほぼ不可能と思われる。まさしく後の祭りなのだ。

関連記事

トピックス

旧統一教会は今後どう動くのか(時事通信フォト)
解散命令を受けた旧統一教会 「自民党への復縁工作」もありうると鈴木エイト氏指摘、教団と議員の関係を示す新情報リークの可能性 石破首相も過去に接点
週刊ポスト
藤川新監督(左、時事通信フォト)の船出とともに、名物商店街にも大きな変化が
阪神「日本一早いマジック点灯」のボードが電光掲示板になっていた! 名物商店街が今季から「勝った翌日に減らす」方式を変更 貼り替え役の店長は「ようやく解放される」と安堵
NEWSポストセブン
ドバイの路上で重傷を負った状態で発見されたウクライナ国籍のインフルエンサーであるマリア・コバルチュク(20)さん
《ドバイの路上で脊椎が折れて血まみれで…》行方不明のウクライナ美女インフルエンサー(20)が発見、“危なすぎる人身売買パーティー”に参加か
NEWSポストセブン
公開された中国「無印良品」の広告では金城武の近影が(Weiboより)
《金城武が4年ぶりに近影公開》白Tに青シャツ姿の佇まいに「まったく老けていない…」と中華圏のメディアで反響
NEWSポストセブン
女子ゴルフ界をざわつかせる不倫問題(写真:イメージマート)
“トリプルボギー不倫”で揺れる女子ゴルフ界で新たな不倫騒動 若手女子プロがプロアマで知り合った男性と不倫、損害賠償を支払わずトラブルに 「主催者推薦」でのツアー出場を問題視する声も
週刊ポスト
林芳正・官房長官のお膝元でも「10万円疑惑」が(時事通信フォト)
林芳正・官房長官のお膝元、山口県萩市の元市議会議長が“林派実力者”自民党山口県連会長から「10万円入りの茶封筒を渡された」と証言、林事務所は「把握していない」【もうひとつの10万円問題】
週刊ポスト
本格的な活動再開の動きをみせる後藤久美子
後藤久美子、本格的な活動再開の動き プロボクサーを目指す次男とともに“日本を拠点”のプラン浮上 「国民的美少女コンテスト」復活で審査員を務める可能性も 
女性セブン
24時間テレビの司会を務めた水卜麻美アナ
《水卜アナ謝罪の『24時間テレビ』寄付金着服事件》「まだ普通に話せる状況ではない」実母が語った在宅起訴された元局長の現在
NEWSポストセブン
すき家の「クチコミ」が騒動に(時事通信、提供元はゼンショーホールディングス)
【“ネズミ味噌汁”問題】すき家が「2か月間公表しなかった理由」を正式回答 クルーは「“混入”ニュースで初めて知った」
NEWSポストセブン
スシローから広告がされていた鶴瓶
《笑福亭鶴瓶の収まらぬ静かな怒り》スシローからCM契約の延長打診も“更新拒否” 中居正広氏のBBQパーティー余波で広告削除の経緯
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認める(左・時事通信フォト、右・HPより 写真はいずれも当該の店舗、スタッフではありません)
《丸ごとネズミ混入》「すき家」公式声明に現役クルーが違和感を覚えた点とは 広報部は「鍋に混入した可能性は著しく低い」と回答
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 山本太郎が吠えた!「野党まで財務省のポチだ」ほか
NEWSポストセブン