泣けるのは「こどもの日浅い水辺を海にして」という句から生まれた「都会のビーチ」。はたして「水辺の海」とはなにか。「逝きし友の家族と賀状続きたる」の句から生まれた「写真の友」には心霊写真家が登場する。
堀本裕樹の選評「親友が亡くなったからといって、その周りの縁が切れてしまうわけではない。むしろ深まることがあるだろう」という言葉が深く胸に刺さり、それを体現する使命感に駆られてショートショートが仕上った。堀本(俳句)×田丸(ショートショート)によるエキサイティングマッチ。俳句と小説の格闘はハラハラドキドキです。
※週刊ポスト2017年12月22日号