国内

武田鉄矢と三原じゅん子、梅沢富美男が語る「暴力」

世の中「マニュアル人間」ばかりと嘆く梅沢富美男

 かつて体罰が容認されていた時代もあったが、今ではそれは許されない。もちろん、体罰が子供の心に深い傷を与える可能性がある以上、それを軽々しく肯定することはできない。 しかしそれでも、「体罰=絶対悪」ではないはずだと俳優の梅沢富美男は指摘する。

「非常に難しい問題だけど、すべてを体罰として禁止してしまえば、マニュアル通りにしか動けない人間ばかりになります。“殴られるかも”という思いがあるから子供たちは頭を使って考えるようになり、“生きる知恵”が育まれるわけだから。体罰を辞さなかったうちの親父は『学校では1+1=2になるけど、世の中に出たら1+1が3や4になる。だから社会勉強をしろ』と教えてくれました。学校で教わった四角四面のきれい事は社会に出たら通用しない場合もあるんです」

 今の世の中を見回すと、「マニュアル人間」ばかりだと梅沢は嘆く。

「ぼくが差し入れを買いにマネジャーと2人でハンバーガー屋に行き、ハンバーガー40個とコーラ40杯注文したら、店員から『店内でお召し上がりですか?』と聞かれて、思わず『バカヤロー! そんなはずないだろ』って怒鳴ったよ。

 1人でコンビニに行って酒を買ったら、店員から『年齢確認をお願いします』とレジのスクリーンを指差されたので、『一体いくつに見えるんだ。コノヤロー!』と腹が立ったこともある。臨機応変に発想することができない連中ばかりで嫌になるよ」

 体罰を悪とする風向きが強まるとともに、ドラマ『金八先生』からも子供に手を上げるシーンが消えていった。武田鉄矢は、今の子供たちに拳をもって指導することは難しいと指摘する。

関連キーワード

関連記事

トピックス

創価学会の「自民党離れ」は今年4月の衆院島根1区補選でも
【自公連立終焉へ】公明党の支持母体・創価学会の「自民党離れ」が進む 岸田首相の「解散やるやる詐欺」に翻弄され“選挙協力”は風前の灯火
週刊ポスト
殺人を犯すようには見えなかったという十枝内容疑者(Facebookより)
【青森密閉殺人】「俺の人生は終わった」残忍な犯行後にキャバクラに来店した主犯格の社長、女性キャストが感じた恐怖「怒ったり、喜んだり感情の起伏が…」近所で除雪手伝いの裏の顔
NEWSポストセブン
亡くなったことがわかったシャニさん(本人のSNSより)
《ボーイフレンドも毒牙に…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の死亡が確認「男女見境ない」暴力の地獄絵図
NEWSポストセブン
長男・正吾の応援に来た清原和博氏
清原和博氏、慶大野球部の長男をネット裏で応援でも“ファン対応なし” 息子にとって雑音にならないように…の親心か
週刊ポスト
殺害された谷名さんの息子Aさん
【青森密閉殺人】手足縛りプラスチック容器に閉じ込め生きたまま放置…被害者息子が声を絞り出す監禁の瞬間「シングルで育ててくれた大切な父でした」
NEWSポストセブン
竹内涼真と
「めちゃくちゃつまんない」「10万円払わせた」エスカレートする私生活暴露に竹内涼真が戦々恐々か 妹・たけうちほのかがバラエティーで活躍中
女性セブン
史上最速Vを決めた大の里(時事通信フォト)
史上最速V・大の里に問われる真価 日体大OBに囲まれた二所ノ関部屋で実力を伸ばすも、大先輩・中村親方が独立後“重し”が消えた時にどうなるか
NEWSポストセブン
大谷が購入した豪邸(ロサンゼルス・タイムス電子版より)
大谷翔平がロスに12億円豪邸を購入、25億円別荘に続く大きな買い物も「意外と堅実」「家族思い」と好感度アップ 水原騒動後の“変化”も影響
NEWSポストセブン
被害者の渡邉華蓮さん
【関西外大女子大生刺殺】お嬢様学校に通った被害者「目が大きくてめんこい子」「成績は常にクラス1位か2位」突然の訃報に悲しみ広がる地元
NEWSポストセブン
杉咲花
【全文公開】杉咲花、『アンメット』で共演中の若葉竜也と熱愛 自宅から“時差出勤”、現場以外で会っていることは「公然の秘密」
女性セブン
京急蒲田駅が「京急蒲タコハイ駅」に
『京急蒲タコハイ駅』にNPO法人が「公共性を完全に無視」と抗議 サントリーは「真摯に受け止め対応」と装飾撤去を認めて駅広告を縮小
NEWSポストセブン
阿部慎之助・監督は原辰徳・前監督と何が違う?(右写真=時事通信フォト)
広岡達朗氏が巨人・阿部監督にエール「まだ1年坊主だが、原よりは数段いいよ」 正捕手復帰の小林誠司について「もっと上手に教えたらもっと結果が出る」
週刊ポスト