1つ目の理由は、「大晦日は〇〇を見る」という定番化を狙っているから。
『KYOKUGEN』は、前身番組を含めると2011年から放送され、今年で7年目。『紅白歌合戦』の音楽、『ガキ使』の笑いとの差別化が明確なスポーツ番組であり、あらゆる競技を扱えるため東京五輪への布石としても最適であり、誰が見ても変える必要はないでしょう。
『RIZIN』は、格闘技ブームが一定周期ごとに訪れることから、「かつての隆盛が再び来る」ことを見越しての継続。ただ現在は「なかなか新たなスターが誕生しない」ほか、「格闘技よりもプロレスのほうが人気を集めている」など、まだ明るい兆しは見えていません。
4年連続放送となる『クイズサバイバー』も完全に定番化狙い。「年越しはクイズ番組!」というイメージづけを狙っていますが、現在は通常放送でクイズ番組が過多気味だけに、こちらも苦戦が続いています。
3番組に共通しているのは、「しばらくは我慢の時期」というスタンス。「視聴率は『紅白歌合戦』と『ガキ使』にかなわないだろうけど、続けることでいつか追いつきたい」という狙いのもとに制作されています。
◆何をやっても『紅白』『ガキ使』に勝てない