金子:議員時代、子供に対して“誰が愛情を注いだかより、どれだけ愛情を注いだかの方が大事だ”と思っていました。母である私が忙しくして家を空けることが多くても、夫なり私の母なり保育園の先生なり、たくさんの人が息子に愛情を注いでくれればきっと良い子に育つと。でも、今思えばそれも言い訳だったのかもしれない。それくらい、子育てに向き合って感じることは多いですね。

──2016年2月に出産し、約2か月後に復帰。2017年10月の総選挙で落選するまでの約1年半、子育てのメインを担ったのは、宮崎さんだった。

宮崎:新潟に住む義母にも泊まり込みで来てもらったり、ぼくの仕事が忙しいときは新潟に預けたりもしていたので、すごく助けられました。それでもひとりのときは、おむつを替えて、ご飯を作って。もちろん子供から目は離せない。大変でした。離乳食作りもほとんどぼくがやったので、にんじんペーストを作ったりしていました。

金子:そうそう。小分けにして凍らせてくれてた! 私は復帰してすぐに政務官に就いたこともあって、離乳食は作ったことないけど…。

宮崎:お風呂に入れるのは怖かったな。まだ首も据わっていない息子の全身を洗って、お風呂から出たところに敷いておいたタオルの上に子供を置いて。その後、1分くらいで自分のことを終えて出るような感じ。首が据わって寝返りをうつようになったらそれはそれでまた大変だった。とにかく、子育ても家事もエンドレスで終わりがない。世の中のお父さんって、「今日はゴミ捨てした」とか「子供を風呂に入れた」とか、偉ぶることが多い気がするけど、お母さんは当たり前に毎日毎日やってることですよね。

金子:空気というか呼吸と一緒。当たり前のようにやっている。

宮崎:そう。でも男性の多くは、やったことをアピールしてしまう。「なんの苦労もわかってない」という話を聞くこともあり、ぼくは自分の子育ての目標として、“朝から晩までひとりで子供と過ごす”ことを最初に掲げたんです。おはよう、から、おやすみ、そしてまた、おはようまで。そしてそのサイクルを何日かできるようにならないと、とても一人前にはなれないなと。

金子:私が復帰する頃には、もうやってくれてたよね。

※女性セブン2018年1月18・25日号

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