創業者の強烈な個性は、日本マクドナルドの社史『日本マクドナルド20年のあゆみ』からも感じ取れる。
大きく章立てして創業者を取り上げた「藤田田物語」には、「金儲けは正義である」という刺激的な冒頭の見出しとともに、サラリーマンの平均賃金が約1万3000円だった1950年当時に、学生でありながらGHQの通訳アルバイトで毎月5万円を貯めていたというエピソードなど、お金にまつわる逸話が満載だ。
そして、藤田氏のこんな名言が記されている。
〈金儲けというのは結局は目的ではなく、チャンスを得るための手段ではないかと思います。(中略)要は、目標を持って、1日1日を粘り強く生きていくことに、金儲けの本質があるのではないでしょうか〉
※週刊ポスト2018年1月12・19日号