『007』シーズのボンドガールも1962年の開始当初は単なるベッドシーン要員だったが、徐々に自立した役柄が増え、スターパツキンが誕生していく。
「キム・ベイシンガーは『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年)のボンドガール役で頭角を現わし、『ナインハーフ』(1986年)での妖艶な演技で自他ともに認めるセックスシンボルになった。その後、『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)でアカデミー助演女優賞に輝くなど、着実に階段をのぼった。私は“キム観音様、ベイシンガー菩薩様”と呼んで崇拝しています(笑い)」(秋本氏)
【ジェーン・マンスフィールド】
1933年生まれ。B115・W53・H90という肉体を持つ元祖ピンナップ・ガール。IQ163、5か国語を話す頭脳明晰な一面をあわせ持つ。ベトナム戦争時、彼女の写真をお守り代わりに持つ米兵が後を絶たなかった。1967年、自動車事故で不慮の死を遂げる。
【キム・ノヴァク】
1933年生まれ。1954年『殺人者はバッヂをつけていた』でギャングの情婦を演じて話題をさらうと、1955年『ピクニック』、1957年『夜の豹』、1958年『めまい』と立て続けにヒット作に出演。透明感のある神秘的な存在感でファンを魅了したが、1991年に引退した。
【キム・ベイシンガー】
1953年生まれ。16歳で地元ジョージア州のミスコン代表になり、女優業への道を切り拓く。1983年にボンドガールに抜擢された後、32歳の1986年に『ナインハーフ』での艶かしい演技で世界中の男を虜に。1997年には『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー助演女優賞に輝いた。
※週刊ポスト2018年1月12・19日号