前出の杉山住職が指摘するように、子供による「親との縁切り」祈願も多くみられる。
〈父と親子の縁を切れるようにお願いします〉
〈父の親族、兄弟姉妹らにこれ以上金品がうばわれることのないように〉
切迫感のある祈りに言葉を失うが、こうした“神頼み”が行なわれるのは、縁切りが法的に難しいということが関係しているのかもしれない。
「法的に認められているのは基本的に『離婚』と『姻族関係終了』だけで、親子など血縁上のつながりは法的に縁を切れません。なお、絵馬に実名とともに『不倫関係』などと記すと名誉棄損に問われる可能性がある」(巽周平弁護士)
※週刊ポスト2018年2月2日号