国際情報

韓国による「慰安婦」世界記憶遺産登録を完全阻止の秘策あり

鄭鉉栢女性家族相は慰安婦の記憶遺産登録の全面支援を表明 YONHAP NEWS/AFLO

 文在寅政権が慰安婦合意を事実上破棄し、ゴールポストを動かすのはほぼ確実だろう。再び韓国は官民一体で歴史戦を仕掛けてくると思われる。次の主戦場はユネスコだ。現代史家の秦郁彦氏が解説する。

 * * *
 ユネスコは3つの文化遺産事業を行っている。富士山やガラパゴス諸島、原爆ドームや万里の長城のような自然や景観、歴史的建造物を登録する世界遺産。歌舞伎や和食、アリランなど伝統芸能や文化などを保護する無形文化遺産。

 そして、1997年にユネスコ事務局の発案で新設された古文書や書物など歴史的な記録を保護するための記憶遺産(「世界の記憶」)である。当初はイギリスの「マグナカルタ」、ドイツの「グリム童話」、韓国の「朝鮮王朝実録」などの古典が登録されていた。

 潮目が変わったのは2009年の「アンネの日記」以来かと思う。次第に、政治性を帯びた近現代のテーマが増えたのだ。韓国の「光州事件」、カンボジアの「ポル・ポトの虐殺」、中国の「南京虐殺事件」など第二次世界大戦後のテーマまで登録されはじめた。

「世界の記憶」に対する関心が薄かった日本は、遅れて2011年に登録された山本作兵衛の「炭鉱画」が第一号である。

 その後、「御堂関白記」などが続き、2017年は「上野三碑」「朝鮮通信使」(韓国と共同)が登録されて、計7件となった。有力候補だった「杉原千畝のビザ」や、中国の天安門事件に参加した学生の記録が「落選」した。

関連記事

トピックス

バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
三浦瑠麗(本人のインスタグラムより)
《清志被告と離婚》三浦瑠麗氏、夫が抱いていた「複雑な感情」なぜこのタイミングでの“夫婦卒業”なのか 
NEWSポストセブン
ドラマ『Believe -君にかける橋-』で木村の妻役で初共演
初共演・天海祐希もハイテンションに! “木村拓哉の相手役”が「背負うもの」と「格別な体験」
女性セブン
オフの日は夕方から飲み続けると公言する今田美桜(時事通信フォト)
【撮影終わりの送迎車でハイボール】今田美桜の酒豪伝説 親友・永野芽郁と“ダラダラ飲み”、ほろ酔い顔にスタッフもメロメロ
週刊ポスト
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン