ビジネス

世界2位、ビットフライヤー「超エリート」社長の愛読書

仮想通貨の世界の”胴元”の素顔は

 仮想通貨取引所は、国内に約40社存在する。その経営者たちは、580億円相当もの仮想通貨・NEMを流出させた「コインチェック」の和田晃一良社長(27)に負けず劣らずの個性派ばかりだ。仮想通貨に投資する個人投資家・がおがお氏が語る。

「全部で1500種類以上ある仮想通貨のうちのどの銘柄を取り扱うか、セキュリティ面にどれほど気を遣っているかなど、取引所の性格はトップによって大きく変わってくる。それゆえ社長がどんな人物かを知ることも、投資の判断材料にしています。コインチェックは社長がエンジニアということでセキュリティ面は信頼していたのですが……、私が預けていた約100万円分のNEMはまだ返ってきていません」

 仮想通貨取引所の社長の約半数は証券会社や銀行など金融関係出身者だ。メガバンクが出資する「ビットフライヤー」は世界2位の取引高を誇る国内最大手。社長を務める加納裕三氏(42)は東京大学大学院を卒業後、ゴールドマン・サックス証券のエンジニアから、BNPパリバ証券を経てゴールドマン・サックス証券に再入社。2014年1月に独立し、同社を起業。

 その“超エリート証券マン”の片鱗は、幼少期に既に現われていた。日経新聞(2017年1月31日付)のインタビューにこう答えている。

〈小学生の頃から物理が大好きで、相対性理論の本が愛読書でした〉

“リアル金融”での華麗なる経歴をいとも簡単に捨て、未知の仮想通貨業界に進出する感性は、この頃から培われていたのかもしれない。

※週刊ポスト2018年2月16・23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン