スポーツ

大相撲のまわし「締め込み」は1本100万円以上する高級品

色とりどりの「まわし」のお値段は?

 大相撲中継をテレビで見ていると、色とりどりのまわしをつけた力士たちが登場する。これも、番付によってつけられるものが定められている。

 関取になると稽古時は白色の帆木綿製の「木綿廻し」、取組時は繻子や緞子といった高級な絹織物が使われた「締め込み」を締める。色は黒、紺、紫色系統と定められていたが、「テレビがカラーになった頃から、オレンジなどのカラフルなものが多くなった」(若手親方)。

「締め込み」は1本100万円以上もする高級品。前垂れの部分に後援会や企業名が刺繍された「化粧廻し」同様、タニマチからのプレゼントが多い。幕下以下の力士は稽古、取組とも黒の木綿廻しを用いる。

 廻しの長さは9メートル前後で、4つ折りにして四重から六重に回して使う。廻しの下は何もつけていないので、取組中に外れて落ちた場合は反則負けとなる。

 廻しの前に挟んで下げる飾りの「さがり」は、形式的には前を隠すという意味合いがある。関取は「締め込み」の布と同じ糸を布糊で固めて作り、数は17本か19本と決まっている。幕下以下は綿の紐で、数も少なく布糊で固めないのでだらりとしている。さがりがピンとしているのは関取の証明だ。ちなみにさがりの色は十両以上は締め込みと同色でなければならないが、幕下以下は原則自由である。

※週刊ポスト2018年3月23・30日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
来季米ツアー出場権を獲得した原英莉花(C)Yasuhiro JJ Tanabe
《未来の山下美夢有、竹田麗央を探せ》国内ツアーからQシリーズへの挑戦の動きも活発化、米ツアー本格参入で活躍が期待される「なでしこゴルファー」14人
週刊ポスト
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《母が趣里のお腹に優しい眼差しを向けて》元キャンディーズ・伊藤蘭の“変わらぬ母の愛” 母のコンサートでは「不仲とか書かれてますけど、ウソです!(笑)」と宣言
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《お出かけスリーショット》小室眞子さんが赤ちゃんを抱えて“ママの顔”「五感を刺激するモンテッソーリ式ベビーグッズ」に育児の覚悟、夫婦で「成年式」を辞退
NEWSポストセブン
負担の多い二刀流を支える真美子さん
《水着の真美子さんと自宅プールで》大谷翔平を支える「家族の徹底サポート」、妻が愛娘のベビーカーを押して観戦…インタビューで語っていた「幸せを感じる瞬間」
NEWSポストセブン