喫茶店で2時間くらい一緒にいたかな。周りの客がチラチラ見るんだよ。“蛾次郎が金髪の女と……”という感じでね。今思えば、「早く帰りたい」という言葉は、“ホテルの部屋に……”という意味だったのかもしれねえな。
俺もどこかで躊躇していた。やっぱり、共演者には手を出せねえよ。でも、みんなはシャロンと寝たと思っている。ちくしょう、そんな噂になるんだったら、しとけばよかった(笑い)。
●さとう・がじろう/1944年生まれ、大阪府出身。1953年に大阪朝日放送児童劇団に入団。映画『男はつらいよ』(シリーズ全作)ほか、数多くの作品に出演した名脇役。現在銀座で「Pabu 蛾次ママ」を経営。
※週刊ポスト2018年3月23・30日号