では、どのようにロスと向き合えばいいのでしょうか?
そもそもロスは「当たり前」と思っていたもの、無償で得られていたものが、失われたことによる喪失感。心にぽっかり穴が開いたような気分になるものです。
最も手っ取り早いロス軽減方法は、そのぽっかり開いた穴を埋めること。「今、見られるお気に入りの番組をこれまで以上に楽しむ」「新たなお気に入りの番組を探す」ことで、喪失感はそれなりに薄れるでしょう。
あまり意識していないかもしれませんが、すでに多くの視聴者は、連ドラでその方法を使っています。たとえば、『あまちゃん』(NHK)終了後の「あまロス」も、すぐに『べっぴんさん』(NHK)がスタートしたほか、同時期にはじまった多くの民放連ドラを見ることでロスを軽減させました。日本の連ドラは季節ごとに必ず新番組に変わるため、ドラマ好きの人ほどロスへの対処に慣れているのです。
もし新たなお気に入りの番組を探すのなら、似たジャンルや同じタレントの番組ではないものがおすすめ。終了した番組と比べやすいものではなく、毛色の違う番組のほうが直接的なロスを感じにくいのです。たとえばAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスが手がけるバラエティーは、かつて『とんねるずのみなさんのおかげでした』『めちゃ×2イケてるッ!』が武器にしていた勢いのあるものが多いだけに探してみるのもいいでしょう。
◆残りの長寿番組は日曜に集中している