「膵臓がんの特徴的な初期症状は腹部の激痛ですが、“背中から左の脇腹にかけてズシンと重たい痛み”が生じることもあります」(秋津院長)
ごく初期には、「お腹にガスが溜まったような膨満感」や「便秘」、「体重減」「微熱」「寝汗」などが起こることもある。
「それら単体では膵臓がんの前兆とは言い切れませんが、複数の症状が同時に該当する場合は疑いが強まるので検査を受けたほうが良いでしょう」(同前)
有効な検査は「MRCP(磁気共鳴胆管膵管造影)」だ。
「膵臓がんの際に異変が現われる膵管と胆管に特化して撮像を行なうので、従来のMRIでは発見できなかった異変を確認しやすい」(同前)
検査費用は3万7800円(税込み/メディカルスキャニング東京の場合)で、検査にかかる所要時間は20分ほどだ。こうした検査を「1年に1度程度、通常の人間ドックに追加して受診するのがよい」(秋津院長)という。
※週刊ポスト2018年4月13日号