ライフ

小学校入学式 読みづらい名前多いため教師は予習欠かさず

イマドキの入学式はおかしなことに

 子供や孫の“一生に一度の晴れ舞台”を見るために、全国の小中学校の入学式に参加した父兄から「何だ、これは!?」という驚きの声が続出している。一昔前とは様変わりした“4月の学校”の実態とは──。

 入学式の場では「なかなか身だしなみを厳しく指導できなくなってきた」と嘆くのは、中部地方の公立中学校教論だ。

「髪を染めてきた生徒は、以前なら式の前に黒髪スプレーで戻させていました。今は、親からのクレームになるから、口頭で注意はするけどそのまま出席させている」

 学校のトラブル回避の姿勢のためか、式のプログラムにも変化があるという。

「子供が倒れたりすると大変だから、式が長くならないよう、市議会議員など来賓の挨拶も最低限の人数に抑え、祝電も掲示するだけになりました。挨拶が少なくなれば“起立、礼、着席”の回数も減らせる」(小学校教諭)

 教育評論家の親野智可等氏もいう。

「今は“子供主体”が大切なので、大人のスピーチをずっと聞いていても子供たちが飽きるからと、スピーチを極力少なくする流れがあります。

 それでも、学校の先生の負担が減っているわけではない。入学式の日に新入生の名前を間違えると、それもクレームにつながる。最近は読みづらい名前ばかりなので担任は必ず名簿に読み仮名を振り、“予習”を欠かさなくなっている」

※週刊ポスト2018年4月13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

悠仁さま(撮影/JMPA)
《悠仁さまの周辺に緊張感》筑波大学の研究施設で「砲弾らしきもの」を発見 不審物が見つかった場所は所属サークルの活動エリアの目と鼻の先、問われる大学の警備体制 
女性セブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
《雅子さま、62年の旅日記》「生まれて初めての夏」「海外留学」「スキー場で愛子さまと」「海外公務」「慰霊の旅」…“旅”をキーワードに雅子さまがご覧になった景色をたどる 
女性セブン
清水運転員(21)
「女性特有のギクシャクがない」「肌が綺麗になった」“男社会”に飛び込んだ21歳女性ドライバーが語る大型トラックが「最高の職場」な理由
NEWSポストセブン
活動再開を発表した小島瑠璃子(時事通信フォト)
《輝く金髪姿で再始動》こじるりが亡き夫のサウナ会社を破産処理へ…“新ビジネス”に向ける意気込み「子供の人生だけは輝かしいものになってほしい」
NEWSポストセブン
高校時代の安福久美子容疑者(右・共同通信)
《「子育ての苦労を分からせたかった」と供述》「夫婦2人でいるところを見たことがない」隣人男性が証言した安福容疑者の“孤育て”「不思議な家族だった」
中国でも人気があるキムタク親子
《木村拓哉とKokiの中国版SNSがピタリと停止》緊迫の日中関係のなか2人が“無風”でいられる理由…背景に「2025年ならではの事情」
NEWSポストセブン
ケンダルはこのまま車に乗っているようだ(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《“ぴったり具合”で校則違反が決まる》オーストラリアの高校が“行き過ぎたアスレジャー”禁止で波紋「嫌なら転校すべき」「こんな服を学校に着ていくなんて」支持する声も 
NEWSポストセブン
24才のお誕生日を迎えられた愛子さま(2025年11月7日、写真/宮内庁提供)
《12月1日に24才のお誕生日》愛子さま、新たな家族「美海(みみ)」のお写真公開 今年8月に保護猫を迎えられて、これで飼い猫は「セブン」との2匹に 
女性セブン
東京ディズニーシーにある「ホテルミラコスタ」で刃物を持って侵入した姜春雨容疑者(34)(HP/容疑者のSNSより)
《夢の国の”刃物男”の素顔》「日本語が苦手」「寡黙で大人しい人」ホテルミラコスタで中華包丁を取り出した姜春雨容疑者の目撃証言
NEWSポストセブン
石橋貴明の近影がXに投稿されていた(写真/AFLO)
《黒髪からグレイヘアに激変》がん闘病中のほっそり石橋貴明の近影公開、後輩プロ野球選手らと食事会で「近影解禁」の背景
NEWSポストセブン
秋の園遊会で招待者と歓談される秋篠宮妃紀子さま(時事通信フォト)
《陽の光の下で輝く紀子さまの“レッドヘア”》“アラ還でもふんわりヘア”から伝わる御髪への美意識「ガーリーアイテムで親しみやすさを演出」
NEWSポストセブン
ニューヨークのイベントでパンツレスファッションで現れたリサ(時事通信フォト)
《マネはお勧めできない》“パンツレス”ファッションがSNSで物議…スタイル抜群の海外セレブらが見せるスタイルに困惑「公序良俗を考えると難しいかと」
NEWSポストセブン