「安倍政権への追い風で当選した魔の3回生以下の若手は、自民党の公認を得た時点で当選したようなもの。小選挙区で負けても大半は比例で復活当選している。だから夫が世襲政治家でもない限り、奥さんは政治家の妻になる覚悟もないまま、あれよあれよと代議士夫人になってしまう。
昔のように奥さんがドブ板を踏んでギリギリの戦いで勝ち上がるということはほとんどない代わり、どんなに頑張っても逆風が吹いて夫が落選すれば家族は路頭に迷う。それなら地元で頭を下げるより、自分の仕事を続けた方がいいと考える妻が増えるのは時代の流れでしょう」
そうしたドライな夫人たちと比べると、本人としては“内助の功”と思っている安倍昭恵・首相夫人は、様々な場所に登場し、夫についても言及するだけにまだ“古いタイプ”の政治家の妻といえるのかもしれない。
※週刊ポスト2018年4月20日号