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「政治家の妻」タイプは小選挙区制で変化 ドライな夫人増加

橋本龍太郎元首相夫妻(時事通信フォト)

「政治家の妻」のタイプは、小選挙区制の実施(1996年)を境に大きく変わった。派閥政治が全盛だった中選挙区時代は、派閥ごとに夫人の会が組織され、選挙も派閥ぐるみで戦った。そのため、重鎮議員の夫人が若手議員の妻に、「政治家の妻」の心得を厳しく指導した。

 安倍晋三首相の母(安倍晋太郎・元外相の夫人)で「安倍家のゴッドマザー」と呼ばれる洋子夫人がリーダーを務めていた清和会(旧安倍派)夫人会の元代議士夫人は、「古参の夫人たちのご機嫌を損なうと夫の出世に影響する。新人議員の妻はそれこそ小間使いみたいに働きました」と振り返る。代議士夫人も“雑巾掛け”させられたのだ。

 だが、小選挙区制が定着するにつれ、地元ではなく東京の議員宿舎に住み、選挙をしない妻が増えてきた。

 ある代議士は、出馬にあたって妻に強硬に反対され、「選挙の応援は一切しなくていい」と約束させられた。ベテラン秘書が言う。

「それでも夫人は選挙期間中に1回だけ地元に挨拶に来る。その時は先生が駅まで夫人を迎えに行き、帰りは最敬礼で見送っていました」

 最近では、実力者や大臣になっても夫人を表に出したがらない政治家も多い。ポスト安倍では、菅義偉・官房長官の真理子夫人、河野太郎・外相の香夫人は写真もほとんどない。

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