乙武氏は生まれつき両腕と両脚がない先天性四肢切断で、両親がつきっきりで面倒を見てきた。先生や同級生の支援を受けながら学校生活を送り、早稲田大学卒業後に結婚してからは、家族やスタッフが生活全般をサポートしてきた。
「乙武さんにとって障害は“個性”の1つでした。“不便ではあるが不幸ではない”とポジティブであり続けてきましたが、妻と別居、離婚してからは生活上の支障も大きく、改めてハンディキャップと向き合う日々を過ごした。Aさんのサポートは、乙武さんにとって不可欠なものだと実感しているでしょう。
でも、Aさんは“自分が一方的に彼を支えている”わけではないと言います。物理的には彼女が支えているけれど、その他の面では彼に支えられている部分が大きいと。乙武さんも彼女の国際感覚をリスペクトしていて、“活動のパートナー”としても重要なようです」(前出・関係者)
買い物帰りの乙武氏を直撃すると、「ご苦労さまです。そっとしておいてください」と丁寧に挨拶し、その場を後にした。Aさんも静かに会釈すると、乙武氏の電動車椅子にそっと寄り添った。
「彼女のご両親もふたりの関係を認めているそうですから、真面目な交際のようです」(前出・関係者)
新たなスタートを切った。
※女性セブン2018年4月26日号