だが、いまや日本企業で海外から高く買ってもらえそうな技術を持った人は激減している。AIやIoT(モノのインターネット)などの世界では、彼我の差が逆転してしまったからだ。

 では、いま日本企業で求められている「特殊な技能」は何か? 代表的なものは、これまでにない発想で新たなサービスや価値を生み出すコンピューターのプログラミング技術や、すでに本連載で紹介した「マルケト(Marketo)」をはじめとするマーケティングオートメーションのパッケージソフトを操るスキルだ。

 とくに後者は、サイバー空間の中にいる有象無象の人々の中から自社の商品やサービスに興味を持ってくれそうな人を見つけて営業活動に結びつけ、実際の購入や利用につなげていくための技能であり、いま最も価値が高い。なぜなら、数十億人が住んでいるサイバー社会の中で、新たに自社の顧客をつくることは極めて難しいからである。したがって、マーケティングオートメーションの使い手になれば、いくらでも稼げるのだ。

 マーケティングオートメーションに限らず、いま企業が他人の力を借りてでもやりたいのは、サイバー社会における新しい事業の構築である。となれば、副業・兼業の第一歩は、いま勤めている会社の中で給料をもらいながらそういう分野の試行錯誤をやらせてもらうこと、すなわち「イントラプレナー(社内起業家)」の志を持つことだ。

※SAPIO2018年3・4月号

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