芸能

ダレノガレ明美が実にゲスいと評判『THE HOUSE』の中毒性

ダレノガレ明美がゲス発言(イラスト・ヨシムラヒロム)

 恋愛をテーマにしたリアリティ番組は数あれど、日本で制作されているものはどれも、少女漫画原作のキラキラ映画のような、きれいな世界ばかりが繰り広げられる。そんな作りごとでは飽き足らない人に向けた『THE HOUSE』が発する中毒性が高い魅力について、イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、MC・ダレノガレ明美のサービス精神とあわせて考えた。

 * * *
 Netflixで配信される『テラスハウス』を鑑賞し、今更になってリアリティショーにハマっている。当初は「ケッ、リア充が……」と思っていたが、一度見始めると夢中になってしまった。男女6人のシェアハウスでの暮らしを追い、出演者の青春に付き合う。そんな感覚が心地よい。

『テラスハウス』を全シリーズ見終えたので、新たにハマれるリアリティショーを探す。そのなかで発見したのが『THE HOUSE』(Netflixで配信中)。2015年にTOKYO MX1で放送され、一部から熱狂的な支持を得たリアリティショーである。

 用意されるのは、海の見える最高の一軒家と8人のルームメイト。番組フォーマットは『テラスハウス』と同じ。恋心を歌うせつないメロディの洋楽に乗せて、出演者1人1人を映すオープニングVTRもそっくり。もちろん、違う曲だけど。

『テラスハウス』をパクッたと公言する『THE HOUSE』だが、この2つの番組には大きな違いがある。それは卒業のタイミング。『テラスハウス』は自らの意思で卒業するが、『THE HOUSE』はルームメイトに”卒業させられる”。ルームメイトが「コイツとは住みたくない」とイエローカードを出し、それが一定数溜まると強制退去。この悪魔的ルールによって、シェアハウスが謀略の場へと変貌する。

 キャッチコピーは「ゲスいテラスハウス」。司会を務めるスピードワゴンの小沢一敬とダレノガレ明美もゲスさ全開でぶっちゃける。

『テラスハウス』は新しいスターの見本市のような側面を持っている。出演者の多くは、今後の活躍を期待されるタレント、もしくはクリエーター。学校の中心で輝いていたタイプで、生まれ持った華がある。人に愛されて育ったゆえに、自らも人を愛す。性善説がベースで番組は進行する。

『THE HOUSE』の出演者もタレントなのだが、毛色が少々異なる。出自としては、スクールヒエラルキーの上位にいることに心血を注いできたタイプ。努力して、地位をキープしてきた人達だ。そのサバイブ技術が番組内で遺憾無く発揮されるのだが……。

『テラスハウス』はゆったりとした時間のなかで、芳醇な人間関係を形成する。打って変わり『THE HOUSE』は初回から飛ばす。

 最初に行うのが、同居人を選ぶレクリエーション。ファーストシーズンは海でのBBQ、セカンドシーズンは1泊2日の温泉旅行だった。そこでの行動を各々が判定し、住みたくない人をイエローカードで投票。12人から8人に絞られる。初っぱなから、ゲスいところを見たい視聴者の気持ちに応える。

 そういった場面を見つつ、小沢とダレノガレはコメント。

小沢「ノガレちゃんは、服装見ただけでどんな子か分かるの?」
ダレノガレ「とりあえず、BBQにワンピースで来る子は〇〇マン(※ピー音入り)です!」
小沢「ゲスい~」

 一事が万事この調子で番組は進行する。”〇〇マン”(※ピー音入り)がここまで連呼される番組は、そうないだろう。

 残った8人は、シェアハウスで暮らし始める。追放者を選ぶルールは変更。部屋の隅に置かれるガラスの小瓶に、一緒に住みたくない人の名前を書いたイエローカードを入れる。ルームメイト3人から指名された人が強制退去。

関連キーワード

関連記事

トピックス

”ネグレクト疑い”で逮捕された若い夫婦の裏になにが──
《2児ママと“首タトゥーの男”が育児放棄疑い》「こんなにタトゥーなんてなかった」キャバ嬢時代の元同僚が明かす北島エリカ容疑者の“意外な人物像”「男の影響なのかな…」
NEWSポストセブン
クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン