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読書大国だからこその多彩さ 「しおり」で見る大正・昭和史

グリコの箱におまけとして封入された

 本の誕生とともに生まれた「しおり」。その起源は聖職者が肩からかける長い帯状の布・ストラを聖書に目印として挟んだこととも言われる。日本でも1000年以上の歴史を持つとされる「しおり」は読書大国のこの国で多彩な形に発展し、大正・昭和時代には数多くのしおりが誕生した。ここでは、その一部を紹介しよう。

●『グリコ』のしおり

 大正11(1922)年、栄養菓子『グリコ』の箱におまけとして封入された紙製しおり。当時、女学生に「ゴールする選手の顔が怖い」と指摘され、話題を呼んだ。(江崎記念館所蔵)

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