「実習先の幼稚園では、子供たちが全力でぶつかってくるから体力的に堪えました。何度か体調を崩したこともあって…。実習先の先生から『お願いですから病院へ行ってください』と言われるほど、大変でした。でも途中で辞めるのは悔しくて頑張りました」(百合子さん)
そんな百合子さんを支えたのは、やはりるりさんや道文さんら家族だった。
「母の頑張りを見ていて、家族みんな『卒業させてあげよう』って一致団結しました」(るりさん)
百合子さんも家族への感謝の思いをこう明かす。
「主人も買い物や食器洗いなど、家事を率先してやってくれたり、離れて暮らす息子も時々ウチにやってきては手伝ってくれました。もちろん娘は学校のさまざまな場面で助けてくれました。家族の協力がなければ、卒業できなかったかもしれませんね」
3月19日、母娘で一緒に迎えた卒業式。百合子さんは「学長賞」を授与された。
「歴代最高年齢の学生だったのが評価されたのでしょうか(笑い)」(百合子さん)
いくつになっても人は旅立ちの春を迎える。まだまだ続く人生の抱負について2人はこう述べる。
「24才からずっと続けた専業主婦を2年間お休みして、主婦は素敵な仕事だと改めて思いました。これからも家族を支える仕事をしていきたいですね」(百合子さん)
「4月から父の経営する幼稚園で働いています。3才の2クラスを補助していますが、とにかくバタバタ。まずは余裕をもって仕事をできるようにしたいです」(るりさん)
これからも母娘、二人三脚で歩んでいく。
※女性セブン2018年5月24日号