日本眼科学会はホームページで、「日本で行われている初期の治療は免疫抑制作用・抗炎症作用に優れた副腎皮質ステロイド(以下、ステロイド)を大量に全身投与する方法です。施設によって違いますが、ステロイド大量療法もしくはステロイドパルス療法を行うのが一般的です」と指摘している。
羅教授ら中国側の医療陣が同基地のパンダ「勇勇」と「小雅」を集中的に診察したが、その原因については結論を下しておらず、人間の「フォークト・小柳・原田病」との関連は不明のままだ。
一方、このようなパンダの目の周りの毛が白毛になったり、抜け落ちるという症状は過去にも報告されている。
2013年12月には、杭州動物園のパンダでも同じような症状が現れており、動物園側は「コナダニというダニの一種がパンダに寄生したことが原因とみられ、現在治療を進めている」と説明していた。だが、今回の繁殖研究基地のパンダの医療陣に加わっている著名な皮膚病専門家で、四川大学華西病院皮膚科の冉玉平教授は「ダニだけが原因ではないのではないか」と否定的だという。
いずれにしても、現段階では原因は特定されておらず、ネット上では「パンダは国宝といってもよい。早く原因を突き止めて治療してほしい」との切実な声が多数寄せられている。