日本人のイメージする“ボディビル”を覆す筋肉美がそこにあった。
4月27~28日、韓国・ソウル市の建国大学キャンパス内で、「2018 MAXQ マッスルマニア オリエンタル・チャンピオンシップ」が行なわれた。参加者は男女合わせて約200人。女優、タレントの卵から大学講師、医師に至るまで多種多様な人々が筋肉美を競い、“大会の華”と称されるミズ・ビキニ部門では、現役女子大生のキム・クネがグランプリに輝いた。韓国カルチャー情報を発信するWEBサイト『S-KOREA』編集長の慎武宏氏が話す。
「現在、韓国では空前の“マッスル・ブーム”が巻き起こっており、肉体美を競う大会が大小合わせて月に10以上行なわれています。その中で最も注目を集めているのが『マッスルマニア』です。極端なボディビルではなく、テレビや映画に出演しても見栄えのよい“ハリウッド・ボディ”を目指し、審査では顔などのビジュアルも重視されるのが特徴です」
同大会は1991年にアメリカでスタートしたが、韓国では近年話題になり始めたばかり。2011年の世界大会で東洋人初のベスト5に入ったユ・スンオクが2015年に韓国のバラエティ番組に出演すると、“奇跡のDカップ女神ボディ”と呼ばれ、人気タレントになった。
以降、「マッスルマニア」は芸能界の登竜門として認知される。2017年には、産業デザイナーだったイ・ヨンファがファッションモデル部門でグランプリに選ばれると、韓国版『プレイボーイ』の創刊号でカバーガールを務め、今年2月には日本テレビ系の『人生が変わる1分間の深イイ話』にも出演。一気にスターにのし上がっている。