エンゼルス・大谷翔平をめぐるマイク・ソーシア監督(59)の不可解な采配に批判が噴出している。たとえば6度目の先発登板となった5月13日のツインズ戦だ。大谷は初回から快調に飛ばして6回を3安打無失点に抑えていた。しかも11奪三振。“ショウ・タイム”に本拠地スタンドは沸きに沸いた。しかし、1点リードで迎えた7回表、6番モリソンに四球を与えて1死一塁となった場面で交代を告げられた。
「球数は103球に達していたが、まだ1点も取られていない段階での交代には驚きの声が上がった。観客席からもブーイングが巻き起こりました。ベンチに下がる大谷も口を膨らませているように見えた」(現地記者)
ファンの不安は的中した。現在のエンゼルスのリリーフ陣に、1点のリードを守り切れる安定感はない。2番手ペドロジャンがツインズ打線の連打を浴びて同点に追いつかれ、大谷の4勝目は消えた。
「大谷が続投して7回を投げ切っていれば、無失点に抑えて勝ち投手になる可能性は十分にあった。リリーフが打たれて大谷の白星がフイになったことは4月24日のアストロズ戦でもあった。エンゼルスの中継ぎがボロボロなのは明らかなのに、なぜ降板させたのか……。せっかく中6日のローテーションで回しているのに、これでは大谷も報われない。9回にエンゼルスがサヨナラ勝ちしたことでウヤムヤになったが、ソーシア監督の采配に不安を残した」(同前)
さらに、この日はチームの絶対的主砲であるマイク・トラウトが休養で先発を外れていた。登板する大谷も打席に立たなかったことでエンゼルスの打線は“2つの核”を失った状態になっていた。大谷は打線の援護もリリーフの“火消し”も期待できない状況で戦っていたのである。